「燃え尽き症候群」と聞くと、社会人が抱えるイメージがあるかもしれません。
でも実は、高校1年生の最初の中間テスト・期末テストの後にこの状態になる子は本当に多いんです。
特徴的なのは、頑張ってきた子ほど、その反動が大きいということ。
こういった子ほど、入学後に 「もう頑張れない……」 となってしまうケースが目立ちます。
中3の冬まで、子どもたちは「合格」というハッキリしたゴールに向かって走ってきました。
でも、合格した瞬間、そのゴールが消えてしまいます。
「次の目標は?」と聞かれても、大学受験はまだ先。 部活も友達関係も新しくて落ち着きません。
目標がない状態で勉強だけ続けるのは、大人でもつらいことです。
受験期は、子どもなりに毎日プレッシャーと戦っています。
それが終わると、 「やっと自由になった!」 という解放感が一気に押し寄せます。
その状態は3月から始まり、入学後の4月、そしてGWや5月病へと続いていきます。
気づけば、 机に向かう習慣そのものが抜けてしまっている 子も少なくありません。
ここが一番大きな落とし穴です。
高校の授業は、中学校の3〜4倍のスピードで進むと言われています。
中3の3月までは学年トップクラスだった子が、 高1最初の中間テストで平均以下になることも珍しくありません。
「自分はできるはずなのに、なんでわからないの ?」 このギャップに耐えられず、心が折れてしまうのです。
英単語・社会の用語・数学の公式など、とにかく覚えれば点が取れた中学校。 ところが高校では、「なぜそうなるのか」を理解していないと解けない問題が一気に増えます。 暗記だけでなんとかしてきた子ほど、高校で急にわからなくなるのです。
中学の定期テストは、2週間前から本気を出せば点数が取れるものでした。 しかし高校の定期テストは、普段の予習・復習がないとテスト前だけでは到底間に合わない量になります。
中学の数学は、公式を覚えて当てはめるだけで解ける問題が多くありました。 高校数学では「何の公式を、どう組み合わせるか」を考える問題へと変わります。 ここで一度つまずくと、その後さらに苦しくなってしまいます。
中学英語は、なんとなく雰囲気でも正解できる問題が多めです。 高校英語は、文型・準動詞・関係詞などのルールを正確に理解していないと太刀打ちできない内容へ変わります。
これがもっとも危険です。 高校はクラスの人数も多く、先生へ質問するハードルも高くなります。 一度「わからない」を放置すると、その後の授業でも理解できない内容が連鎖していきます。 気づいたときには、一人では取り戻せない量になっていることも少なくありません。
だからといって落ち込む必要はありません。
「気づけたこと」が、すでに半分くらいの解決です。
ここで、中学と高校の「違い」を表で整理しておきます。
| 比較ポイント | 中学校 | 高校 |
|---|---|---|
| 授業の進む速さ | ゆっくり丁寧 | 中学の3〜4倍のスピード |
| 1回のテスト範囲 | 単元1〜2個 | 教科書ごっそり |
| わからないままにすると | なんとか追いつける | 連鎖的に崩れる |
| 1学年の人数 | 学年200人前後が多い | 学年280〜400人の高校も |
| 内申・成績の使われ方 | 高校受験で使う | 大学受験(指定校・総合型)で使う |
特に注意したいのが、表の最後の項目です。 高校 1 年からの成績が、そのまま大学受験(指定校推薦・総合型選抜)に影響します。 「高 1 …はまだのんびり 」が許されない時代になってきています。
「なんでこんな点数なの?高校受かったのに何やってるの?」
「点数より、続けられてるかが心配。最近どうしてる?」
高校受験を頑張った子は、自分の点数の下がり方に、お母さん以上にショックを受けています。 そこで責めると、シャッターが完全に下りてしまいます。
合格はあくまでスタート地点です。 ここから3年間で、どんな自分になりたいのか、どんな進路に進みたいのか、ぼんやりでもいいので一緒に話してみてください。
大学のオープンキャンパス、専門学校、就職など、選択肢を見える化してあげるだけで、子どものモチベーションが戻ることがあります。
高校でいちばん危険なのは、「1学期の中間で取れなかった点」を放置することです。
これが高校では、ほぼ取り戻せません。学習スピードが速すぎるからです。
だからこそ、最初のつまずきを早めに見つけて、早めに手を打つことが本当に大切なんです。
私たちパーパスは、勉強が嫌い・苦手な子専門の家庭教師です。 高1で燃え尽きてしまった子や、高校の勉強についていけなくなった子も、これまで数多くサポートしてきました。
「家庭教師を始めるかは、まだ決めていない」
「まずは相談だけしてみたい」
そんなご相談もまったく問題ありません。
高校受験という大きな山を、一緒に乗り越えてきたお母さん。 その時間は決して無駄ではありません。
ただ、高校に入ってからの「もう一段の伴走」が必要になる時期がある。 ただそれだけのことなんです。
「ちょっとおかしいな」
「最近元気がないな」
そう感じたタイミングが、いちばん動きやすいタイミングです。
ガミガミ言いたくなる気持ちを少しだけ押さえて、 まずはお子さんの変化に気づいてあげてください。
そして、それだけでは足りないと感じたときは、 私たちパーパスを頼ってください。
お子さんが「もう一度、自分のペースで前に進める」ように、 やさしく、ていねいに寄り添わせていただきます。